平成18年度 宮城教育大学 教員養成GPサイエンスシャトル プログラム タッチ先端科学の実施報告

昨年度に引き続き、平成18年度文部科学省「大学・大学院における 教員養成推進プログラム(教員養成GP)」のサイエンスシャトルプログラム タッチ先端科学事業として、平成18年12月26日に岐阜県飛騨市神岡町の 東京大学宇宙線研究所神岡宇宙素粒子研究施設にあるスーパーカミオカンデ および重力波実験の各施設、そして東北大学が行っているカムランド実験の施設 を見学した。 本事業には宮城教育大学理科教育講座の田幡憲一教授と福田善之助教授、それに 本学の教員養成課程理科教育専攻と生涯教育総合課程自然環境専攻の1年生から 4年生まで15名が参加した。


見学に先立ち、午前10時より福田助教授によりニュートリノや宇宙に関する セミナーを行い、学生に基本的な内容を理解してもらった。昼食をはさんで 午後1時半に神岡鉱業のバスに乗り坑内に入った。
スーパーカミオカンデでは、東京大学宇宙線研究所の中畑教授の案内により 実験内容、光電子増倍管、エレクトロニクス、イベントモニター等について非常に 詳しくかつ分かりやすい説明を頂いた。
約1時間の見学後、場所を重力波実験施設に移し、東京大学宇宙線研究所の 内山助手の案内により、現在行われているCRIO装置の説明を頂いた。
最後に、東北大学が行っているカムランド実験施設を見学した。案内は東北大学 理学部附属ニュートリノ科学研究センターの古賀助教授により行われた。 シンチレーター純化装置の設置作業中で多忙にもかかわらず、 快く対応して頂いた。ちなみに、完成直後の純化装置を部外者が見学したのは、 本学生が最初とのことである。
約3時間にわたる非常に有意義な内容を体験し、先端科学がもつ夢や熱意を 学生たちが将来教員になったときに子供たちに伝えてもらえることを期待したい。


<文責> 宮城教育大学 助教授 福田善之