平成25年度 放射線管理と防災教育に関するシンポジウム 実施報告

主催:国立大学法人 宮城教育大学  
共催:仙台市中学校教育研究会理科研究部会
後援:宮城県教育委員会、仙台市教育委員会


1 趣旨
 中学校新指導要領に「放射線」が導入され、現職教員に放射線についての教育・研修が必要となってきています。しかし、震災の影響を受けている東北地方の教員として、放射線についての知識・技能の習得だけで良いとは必ずしも言えず、人体に対する影響を含めた放射線の管理や、原子力発電所を有する宮城県として防災教育の観点も考慮する必要があります。そこで、現職教員を対象に放射線管理と防災教育に関するシンポジウムを開催し、放射線における防災とは何かを考え、原発事故からの復興を考える機会を持ちたいと思いました。

2 内容
 放射線や原子力の防災の観点をいち早く取り入れている専門家を招き、震災による放射線の影響や原子力を抱える宮城県としての防災教育のあり方についてご講演いただき、質疑応答を通して理解を深めました。また、女川原子力発電所3号機の見学、および構内(防潮堤、電源確保教科施設、冷却設備等)の見学を行いました。

3 日時
 平成25年12月24日(火)7:00〜19:30

4 場所
 東北電力女川原子力発電所

5 参加者
 台原、円田、村田第二、丸森、岩沼、第一、中田、栗原西、大須、歌津、槻木、 東向陽台、佐沼、大和、八乙女の各中学校、宮城県村田高等学校



6 実施内容
  7:20 仙台駅 集合
 10:10 東北電力女川原子力発電所PRセンター 到着
 10:30 3号機及び構内見学
 13:00 昼食・休憩
 14:00 講演及び質疑応答
  「シンポジウムの主旨」
   福田善之  (宮城教育大学教育学部理科教育講座 教授)
  「静岡県の防災・減災と原子力」
   大矢恭久 氏 (静岡大学理学部附属放射科学研究施設 准教授)
  「福島県で考える放射線教育」
   山口克彦 氏 (福島大学共生システム理工学類 教授)



 16:00 東北電力女川原子力発電所PRセンター 出発
 19:20 仙台駅 到着・解散

 多数の中学校、高等学校の現職教員の方にご参加頂きました。 誠にありがとうございました。また、ご希望に沿えず、参加受付をお断りさせて 頂きました教員の皆さまにも御礼を申し上げます。女川町が少しずつ復興していることを感じる貴重な一日になりました。


帰りのバスから見えたWe love 女川の文字です

連携の渡辺さん、愛宕中学校校長の八柳先生、東北放射科学センターの滝沢さんには、大変お世話になりました。

(文責:福田善之 平成26年1月5日)